よくある質問

Q1. 認知症は突然になるのですか?

A. いいえ、認知症はある日突然に発症しません。昨年のNHKスペシャルのTVでは、つぎのように報道していました。仮にアルツハイマー型認知症が、65歳で発症した場合、発症する10~15年前から脳神経へアミロイドβ蛋白が蓄積しているとされ、もの忘れなど認知機能が次第に衰えているとのことです。また、異常タウ蛋白は発症5年前とから脳神経に出現するとされています。認知症は、このように発症前から知らず知らずふたつの毒性のある蛋白質が脳神経細胞へ傷害・炎症を起こしゆっくりと進行し、認知機能が衰えてきます。

 

Q2. 認知症とは何ですか?また症状にはどんなものがありますか?

A. 認知症は、以前に「ボケになった」とか「痴呆になった」とかいわれていました。現在では、ヒトの尊厳を守るために「認知症」という呼び方に変わりました。認知症は病気の名前ではなく原因疾患の「症状」です。その症状には、ふたつあります。ひとつは、記憶障害を中心とする「中核症状」ともうひとつは、妄想や徘徊など生活にともなう「周辺症状」があります。周辺症状について最近、介護人の対応のしかたや家庭から馴染めない施設におかれた場合、患者さんの行動や心理状態に変化を来たし暴力行為や怒りっぽくなるなどBPSDと呼ばれます症状の変化があります。

 

Q3. 認知症は改善できますか?

A. はい、改善できます。しかし、長い時間をかけて発症しますので、急に改善することは難しいです。昔は、一度発症すると進行を遅らせるだけで、治らないというのが通例でしたが、今では研究も進み、軽度・重度を問わず改善されて来ています。発症して、早ければ早いほど改善にかかる時間も短くてすみますので、お早目のご相談をお願いしています。

 

Q4. 認知症の診断は難しいのですか?

A. 専門医でも診断が難しいといわれています。なぜならば、認知症に間違えられ易い病気が非常に多いからです。例えば、脳腫瘍による記憶障害、睡眠剤や精神安定剤などによるクスリの副作用、パーキンソン病、高齢者のうつ病、お年寄りの脱水症状(せん妄、意識障害、幻視などが現れます)。しかし、相談所では、最新かつ制度の高い方法を実践しております。

 

Q5. 認知症の確定診断があるのですか?

A. 頭部MRIなど画像診断や問診による知能検査(ミニ・メンタル・ステート・試験;MMSE、長谷川式簡易知能評価スケール)のスクリーニングテストがよく使われています。また、これらの評価とは別に、N式老年者用精神状態尺度(NMスケール)と表情変化スケール(FRS)とを組み合わせた評価が相談所の改善プログラムの有効性に極めてよく反応するようです(体験談図1)。

 

Q6. 最近、もの忘れが激しいのですが認知症ではないでしょうか?

A. 表2をご覧下さい。認知症によるもの忘れは、食事を摂ったこと自体を忘れるようです。

 

表2.正常なもの忘れと認知症の違い
正常な老化によるもの忘れ 認知症
加齢により生じる 原 因 病気により生じる
あり 自覚(病歴) 低下
とっさに思い出せない 記憶障害 出来事自体を忘れる
支障がない 社会生活 営むことが難しい
なし 精神症状や行動障害 伴うことが多い

出典:池田 学「認知症 専門医が語る診断・治療・ケア」
    週間東洋経済認知症を生きる 3月8日 2014年発刊

「自分は認知症かもしれない」と思い自主的に病院に診断を受ける方は、認知症ではありません。しかし家族同伴で診察を受ける方は認知症であることが多いといわれています。

 

Q7. 認知症治療薬にはどんなものがありますか?

A. わが国の厚生労働省が製造〈輸入〉承認・許可したアルツハイマー型認知症の治療薬は、表3のとおりです。これら薬剤の「添付文書」をみますと有効率は、20~30%程度のようです。また、副作用には、重篤な肝臓・腎臓傷害など多くののものが報告されています。

 

表3. アルツハイマー型認知症の治療薬
製品名 剤形 一般名 作用 販売会社名 特長 副作用
アリセプト 錠剤 塩酸ドネペジル コリンエステラーゼ阻害 エーザイ 軽・重症例 肝障害など
レミニール 口腔内 ガランタミン臭化水素酸塩 同  上 センセニ・武田 軽・中等例 めまいなど
イクセロン パッチ剤 リバスチグミン 同  上 ノバルチスファーマ・小野 貼薬 肝・腎障害
メマリー 錠剤 メマンチン塩酸塩 NMDA受容体拮抗 第一三共 重症例 頭痛など

 

Q8. 認知症にならないための生活習慣はありますか?

A. はじめに運動(スポーツ)があります。週2回以上、最低30分間程度のウォーキングやヒトと話せるスロージョギング、水中ウォーキングなどの有酸素運動をおこないますと、すがすがしい気分になります。この結果、脳で新しい記憶をつかさどる「海馬」が刺激されるなど神経回路が活性化されて認知機能がアップします。運動をおこなうと気分がよくなりますが、疲れたときにムードを変えることは、脳を活性化させるためにわずかな時間を使って運動をおこなってください。
マウスを使用した動物実験においても運動(回転車)をおこなったマウスではおこなわなかったマウスに比べてアルツハイマー病の原因物質であるアイロイドβ蛋白がたまりにくいという報告があります。 つぎに、アルツハイマー病の予防に「昼寝」がよいとされています。睡眠不足を補うことを含めて特に初老の方々の脳を覚醒させるには、30分程度短時間の昼寝をお薦めします。

 

Q9. 認知症に悪影響をおよぼすものはありますか?

A. 認知症には、肝臓や腎臓の機能が密接に関係していることが、最近の研究により分かってきました。加齢により脳も肝臓や腎臓まで弱って来るのですが、肝臓や腎臓を酷使する睡眠導入剤や抗精神薬、血圧の薬等、毎日服用する薬が最も悪影響をおよぼすと考えられています。

 

Q10. 認知症の改善を真剣に考えていますが、改善までの期間を教えてください?

A. 認知症の進行具合により、それぞれ異なります。本当に軽度の方であれば1ヶ月で改善された方もいらっしゃいますし、重度の方で2年続けて少しずつ改善されている方もいらっしゃいます。しかし、悪化された方は、今のところ居ません。早ければ早いほど改善にかかる時間も短くてすみますので、お早目のご相談をお願いしています。


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